あめこや

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今回は栃木県小山市の話。

 女将の地元は栃木県最南端にある小山(おやま)という
山に囲まれた、
思川(おもいがわ)というリリカルな名前のついた川の流れる
田園の広がる のんびりとした田舎でして
良質の米がとれる地域は 昔から”美田”(みた)という
地域名がついておりました。

あめこやでは
その小山で造られた”鳳凰美田”(ほうおうびでん)を定番酒として
置いております

当店の定番酒 鳳凰美田の辛口純米は
口当たりの柔らかさ、上品な香り、フルーティな味わいに続き
そこからスッキリと切れ上がってゆく過程が素晴らしい、
辛いだけのお酒とは一線を画した
特別な辛口酒であります!
私が日本酒に開眼するきっかけになったのも
まさにこの美田辛口純米、
心に残る1本なのであります

今日はその鳳凰美田が
試験的に”燗専用”のお酒を造った!という事で
さっそく入荷してみました~~♪

・鳳凰美田 栃木(生酛純米 燗 山田錦)750円

おお!きれいな山吹色~~
期待が高まります!!
まず冷酒で飲んでみると、、
おお!!!まったくもって美味い(笑)!!!
フルーティな感じもあって、何だか燗専用というのを忘れてしまいます。。

ぬる燗~熱燗~燗冷まし(燗したお酒がさめること)まで考えて造られた
酒質とのこと。

燗すると、旨味が前面に出てきます!!!
上品さが漂って、、、ほほ~~!!嬉しい!顔がほころぶ美味しさです!!!

そして冷ましてみますと、、
質の低いお酒ですと、ここで味が崩れるそうですが
美田燗はすごい!!上品さが失われません!!!

ゆりかごから墓場まで!?楽しめる
素晴らしい酒質の名品がまたここに新たに誕生した、と感じました♪

酒瓶のお隣にいるのは
あめこやの”揚げ蕎麦”です
たまにしか登場しませんが 裏人気メニューです
止まらぬ美味しさ、麦酒にバッチリ!
難点を言えば、ポロポロあちこちにこぼれやすいので
ベッドで食べるのはやめましょう~(笑)

そして 最近のお気に入りは
GONZALES の ソロピアノⅡです

ピアノの事は詳しくわかりませんが
これは白鍵のみで生まれた曲たちだそう
とても困難な事かと思いますけれど
そんな気難しさは一切感じさせず

とても詩情豊かに 軽やかに 
そして時に 雨降る日の部屋で過ごす時の憂鬱さも。。。
感情の機微を丁寧に切り取ったような
美しいメロディたちに包まれていると
自らの日常も 少し俯瞰で眺めるような
映画的な気分になります

日常を丁寧に過ごす、生きる美しさ、
それで思い出したのが
岩井俊二監督の”四月物語”

松たか子さんが 大学に入って新生活を送る学生を初々しく演じており
そこにショパンがずっと流れていて。。
ひとつひとつが丁寧につづられた映画で
その舞台になる大学が
栃木県小山市に実在する 思川のとなりの大学だったのです
当時学生だった私にリンクする部分もあり、
映画の舞台になる、誇らしい出来事に小山の町が沸いて
嬉しかったり恥ずかしかったり
そんな思い出になっていました

また松さんの本当のご家族も 家族役で出演されていて
松本幸四郎さんが普通のパパみたいに
家の前で娘を見送るシーンとか
ちょっと違和感があるんですけれど(笑)
それもジーンとくるシーンの一つ、、

そのショパンと家族と丁寧で美しい情景が
このゴンザレスを聴いて ふわ~~っと思い出されたのです

ゴンザレスのこのアルバムのオープニングも
まさにショパンを意識した曲だそうで
おお!と 大きく頷いた初春の出来事でした。